herb

しいたけ

学名
Lentinula edodes (Berk.) Pegler
科名
キシメジ科
別名
ナバ
昔から使われてきた利用効果
  • 循環機能
  • 便通
  • 老化対策
  • 肥満予防

民間薬草研究家 井澤嵯壽のひと言

最近、血液をサラサラにする成分のエリタデニン、カルシウム吸収を助けるビタミンDが多く含まれているといわれ、生活習慣病の予防に脚光を浴びています。しかし、現在流通しているものは機械(熱風)乾燥が多く、実はビタミンDがほとんど含まれていません。そこで、食べる前には(生・乾燥どちらも)、必ず裏側を日光に3〜10分ほど干しましょう。私の研究結果から、これだけで、ビタミンDが確実にアップすることがわかりました。

利用情報

採取時期 春・秋
利用部位 子実体(天日干し)
利用方法
  • 飲用
    干し椎茸の戻し汁は、高血圧・動脈硬化・骨粗鬆症の予防に使われてきました。
    その他、干し椎茸をつぶし焙煎(フライパンなどで煎る)してお茶として飲むのもおすすめです。低カロリーで食物繊維が豊富なため、便秘の改善やダイエットにも効果が期待できます。
  • 食用
    生・乾燥問わず、煮物・巻寿司の具材・汁ものなど、和・洋・中華料理に使われます。干し椎茸は、昆布・煮干し・いりこと一緒に出汁を取ると効率よくカルシウムが摂取できます。
相性のよい薬草
  • すぎな/よもぎ/にっけい/さんしょう/とちゅう
    ビタミンDとカルシウムを多く含む薬草の組み合わせで吸収効率を高めることで、骨粗鬆症の予防に効果が期待できます。
注意すること
  • 裏側を天日干し
    生・乾燥のどちらとも、食べる前には、日光に裏側を3〜10分ほど干してください。裏側のヒダ部分には、エルゴステロールという光に当たるとビタミンDに変わる成分が多く含まれているため、必ず裏側を干すのがポイントです。
  • アレルギー体質は要注意
    生食や干し椎茸(戻し汁含む)などで、皮膚炎等のアレルギー反応を起こす場合があります。アレルギー体質のお子さんには注意が必要です。
  • ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤嵯壽の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
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薬草の徒然日記

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基本情報

生態的特徴 自然界では、主にクヌギやシイ、コナラ、ミズナラ、クリなどの広葉樹の枯れ木に発生する。
  • 国内分布:
    本州、四国、九州
  • 生育場所:
    山林、栽培
  • 開花時期:
    なし
形態的特徴 短い円柱形の柄の先に、傘を開く。枯れ木の側面に出ることも多く、その場合には柄は大きく曲がる。傘の表面は茶褐色で綿毛状の鱗片があり、裏面は白色で、細かい襞がある。
子実体の発生時期は春と秋で、適温は10〜25℃と幅があり菌株によって異なる。子実体の傘はほぼ円形で、上面は褐色~暗褐色、綿毛状の鱗片があり、傘の下の肉、細かい襞は白色で茎の部分から外に向かって密に並んでいます。
茎は長さ3~4cmの繊維質で、中は充実して強いものです。
生薬名 香蕈(コウシン)
用途 益気、健脾、健胃、化痰、貧血、高血圧
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