終戦後、南方より帰還した人たちが、疥癬(かいせん)というダニが寄生する皮膚病に対して、ドラム缶に水とかきどおしを入れて煮出し、そこに入って治していたことを思い出します。私が2〜3歳の頃のかすかな記憶にある光景です。
この薬草を使ったオススメ商品
利用情報
採取時期 | 5〜7月 |
---|---|
利用部位 | 全草 |
利用方法 |
|
相性のよい薬草 |
|
- ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤嵯壽の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
- ※ 本サイトの記述に基づいて利用される場合は、すべて自己責任の上でご利用ください。事故やトラブルに関しての責任は一切負いかねますので予めご了承ください。
- ※ 不安な方や症状がひどい方は専門医の診察を受け、通院されている方は必ず担当医にご相談の上でご利用ください。
薬草の徒然日記
花盛りでうっかり
4/10 金曜日 阿蘇では、今まさに花盛りです。 朝晩と昼間の寒暖差が大きく、花冷えで桜も長く楽しめました。 阿蘇は風が強く吹くので、桜吹雪はちらちらと流れず、吹き飛ばされています。 桜に見惚れていると、うっかり見逃して…続きを読む
復員兵の疥癬退治に大活躍
私は蕁麻疹(じんましん)や水虫の痒み・喘息の咳に悩まされていましたが、『かきどおし』を生のまま水筒などに入れ熱湯を注いだものを持ち歩き、患部をそれでよく洗っていました。今ではお陰様で克服できました。 このような使い方を思…続きを読む
基本情報
生態的特徴 |
多年生草本で、明るい環境を好み日陰では生育量は低下する。
|
---|---|
形態的特徴 | 株全体に細かい毛があり、倒伏性であるのが特徴である。茎は四角でそう生し、はじめ直立し後に倒伏する.茎は長く伸長し、草丈5〜30cm、長さ1m以上に達し、葉柄およびがくともに開出する毛がある。葉は対生して長い葉柄があり、両面に少し毛がある.長さ1.5cm〜2.5cm、幅2〜3cmの腎形または腎心形、円頭で葉縁には波状の鋸歯がある.春先、長さ15〜25mmの唇形花冠で内部に濃紫色の斑点のある紅紫色の花を葉腋に1〜3個つける.小梗は短く短毛があり、がく裂片は長さ7〜9mmになる.上唇の約2倍の長さになる。果実は楕円形、円頭でわずかに扁平になる.腹面に鈍稜があり、長さ1.8mmで微に凹凸があるが、やや平滑である. 春の萌芽後から開花期まで茎は横に伸び、5月下旬から開花が始まると茎は直立して草丈は30〜50cmとなるが、花が終了すると倒伏して横に伸びる。直立した茎に付く葉は幅3〜4cmになり、横に伸びる茎に付く葉(幅2cm前後〜それ以下)に比べて大きい。 |
生薬名 | 連銭草(レンセンソウ) |
生薬成分 | essential oil,tannin,triterpene,palmitic acid,amino acid,bitter substance,choline など |
用途 | 利尿,鎮咳,消炎,解毒薬 |
出典 | 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物総合情報データベース(http://mpdb.nibiohn.go.jp/) |