- マナーを守る
- 自然界のものだからといって壊滅的に取りつくすのではなく、一株は残す・根は残す・株分けして取るなど、自然との共存共栄の気持ちを忘れないようにしましょう。また、他の人も必要としているという思いやりをもち、採取する量は必要最小限にしたいものです。国立公園などでは、一切採取することはできないので気をつけてください。
- 生育場所・採取時期を調べる
- 自然界の植物は、自分の好む場所をもっています。あらかじめ、採取したい植物がどういう場所を好み繁茂しているのか調べておきましょう。
闇雲に探すより、労せずして採取できます。
採取時期については、根・樹皮・茎・葉・花・果実・種子などの採取する部位によりそれぞれ異なります。せっかく採集しても効果の薄い時期のものではもったいないので必ず調べておきましょう。
- 採取の服装
- なるべく動きやすい服装にしましょう。虫や蛇、怪我などを想定して、長靴・長袖・長ズボン・手袋(革と綿のもの)を着用します。その他、虫除けにスプレーや防虫ネットがついた帽子があると安心です。
- 採取の道具
- 根はスコップやナタ、枝はノコギリや高枝切バサミ、葉・花・実はカマや剪定バサミを用意します。その他、採取した薬草を持ち帰るための、新聞紙・通気性のある布袋・紐などを揃えましょう。
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採取部位・時期
根 10月〜2月の植物が活動しない時期に採取します。 樹皮 10月〜2月の植物が活動しない時期か、樹皮の剥げやすい時期に採取します。 茎・葉 全草を利用する場合が多いようです。全草というと根まで含むと思われがちですが、薬草の場合は地上部のみと考えてください。全草を利用する場合は、開花時期を目安にします。葉のみを利用する場合は、5月〜8月の植物の最盛期を選びます。よもぎなどアクの強い薬草は、春先に採取することをおすすめします。 花 つぼみを採取するものと、開花してすぐに採取するものがあります。しおれた花や落下した花は採取しません。 果実 未熟なときに採取するものと、成熟したものを採取するものがあります。 種子 熟成前に採取するものと、熟成してから採取するものがあります。