子供の頃、戸島山にダラン芽(たらの芽)を取りに兄たちとよく行ったものです。ダラン芽はとても美味しく、毒消しにもなるので、親たちを喜ばせるためだったのですが、あるとき、山芋の堀穴にはまり左足に大けがをしてしまい、逆に心配をかけたことを思い出します。
利用情報
採取時期 | 根・樹皮・枝・葉:秋、芽:3〜4月 |
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利用部位 | 根・樹皮・枝・葉・芽 |
利用方法 |
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相性のよい薬草 |
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注意すること |
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薬草の徒然日記
山菜の王様 たらの芽
阿蘇では野焼きも終わり、春本番を迎える準備が整いました。 今冬は厳しい寒さが続いただけに、春の訪れは喜びもひとしおです。 さて、春といえば山菜採り。 この時期に山に入ると、植物の芽吹く力に圧倒されますが、萎縮した冬の心身…続きを読む
基本情報
生態的特徴 |
落葉低木
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形態的特徴 | 高さ2〜5m。幹はあまり分岐せず真っ直ぐに立ち、上方で枝分れし、葉は先端だけに集中する。樹皮には大きなとげが多くある。葉は奇数二回羽状複葉で、長さ50〜100cmにも達する。葉柄は長さ15〜30cmで基部がふくらみ、葉を四方に突き出す。小葉は卵形から楕円形で長さ5〜12cmで裏は白色を帯びる。葉全体に毛が多いが、次第に少なくなり、柄と脈状に粗い毛が残る。 夏に白黄色の小花を球状に集めてつけ、花弁は三角形で5枚、雄しべは5本で突き出ている。花後、紫黒色球形の核果を結ぶ。幹に棘が少なく、葉裏に毛が多くて白くないものをメダラといい、食用に栽培されている。 |
生薬名 | 楤根皮(タラコンピ) |
生薬成分 | サポニン (α-タラリン、β-タラリナロシドABCなど) 、トリテルペン、ステロールなど |
用途 | 血糖 |