herb

しょうが[生姜・生薑]

しょうが

学名
Zingiber officinale Roscoe
科名
ショウガ科
別名
薑(ハジカミ)
昔から使われてきた利用効果
  • 健胃・消化促進
  • 冷え改善
  • 風邪予防
  • 鎮痛

民間薬草研究家 井澤嵯壽のひと言

体を温める事で知られているしょうがですが、風味も良いためお茶のブレンドにもスパイス感覚で使用できよく合います。阿蘇薬草園の店舗では、三年番茶やよもぎなどにブレンドして提供しています。 寒い季節には、よもぎ風呂にしょうがをプラスすることでポカポカ感も倍増するのでおすすめです。

利用情報

採取時期 9〜11月
利用部位 根茎
利用方法
  • 飲用
    根茎をすりおろし、はちみつなどを入れ、お湯で溶く生姜湯が一般的な飲み方です。風邪や喘息には、よもぎ・黒糖と一緒に煎じる祖母直伝の飲み方をおすすめします。健胃・発散作用に優れているといわれ、体を温め、胃腸機能の改善、風邪の予防に使われてきました。
  • 食用
    魚や肉の臭み取り、薬味など、料理の補助的役割として多用されます。また、酢漬けや紅生姜など漬けて加工する場合も多く、我が家では、はちみつや三温糖を加えて、子どものおやつにしています。
  • 浴用
    よもぎ・柑橘類の皮・菖蒲と一緒にお風呂に入れます。風邪や冷え性の改善に使われてきました。
  • 塗用
    よもぎと一緒にすり潰し、小麦粉と卵白を混ぜ練り込んだものを、カーゼなどにのばして喉に巻きます。喉の痛みで苦しい時に試してみてください。
相性のよい薬草 よもぎ・柑橘類の皮・菖蒲など、各薬効に加え、体を温めると相乗効果が期待できます。
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基本情報

生態的特徴 夏緑性多年性草本
  • 国内分布:
    全国
  • 生育場所:
    栽培
  • 開花時期:
    8〜9月(国内で開花することは少ない)
形態的特徴 草丈30〜50cm。葉は直立した茎から両側に楕円形の葉を互生したように見えるが、この茎は偽茎で、各々の葉の葉柄が折り重なるように巻いたものである。根茎は横走して数個の塊をなし、黄色で辛味を有す。
生薬名 生姜(ショウキョウ)、乾姜(カンキョウ)
生薬成分 生姜:精油類(zingiberene など)、辛味成分(gingerol, shogaol, zingerone など)
乾姜:辛味成分([6],[8],[10]-gingerol, [6]-shogaol, zingerone)、セスキテルペン(α-zingiberene)、ジテルペン(galanolactone)
用途 生姜:芳香健胃薬,矯味薬 漢方では新陳代謝機能の改善を目標に嘔吐、咳、胸痛、腹痛、腰痛、下痢などに用いる
乾姜:芳香辛味健胃薬,漢方処方用薬 漢方では生姜より温める作用が強いとされ、熱性薬・補性薬として用いられる
出典 生薬名〜用途:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物総合情報データベース(http://mpdb.nibiohn.go.jp/
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