阿蘇薬草園では昔、乾燥したくこの実を食べたい一心で、赤く実が熟した頃に採取し天日干しにしていたら、夜取り込むのを忘れ、雨に打たれて黒ずんでしまった思い出があります。この失敗は今でも忘れられないです。ちなみに、天日干しする前に、熱湯に浸けるか蒸すと、きれいな赤みが出て美味しくなるようです。
この薬草を使ったオススメ商品
利用情報
採取時期 | 葉:夏、根皮・実:秋 |
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利用部位 | 根皮・葉・実 |
利用方法 |
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相性のよい薬草 |
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注意すること |
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基本情報
生態的特徴 |
気候及び土壌環境に対する適応力は比較的高い。
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形態的特徴 | 高さ1~2mの無毛の落葉低木。枝は直立せず叢生し、垂れ下がる。葉腋に短枝の変化した剌針を付ける。葉はだ円形~狭長だ円形で基部が狭くなって短柄となり、長さ2~4cm、幅1~2cm、全縁、軟質である。夏の頃、長さ 1~1、5cmの花を葉腋に付け、花がくは3中裂あるいは4~5歯裂し、花冠は淡~濃紫紅色の漏斗状で先端はやや深く5裂し、基部には暗紫紅色の脈がある。雄ずいは抽出し、花糸は基部付近に白色毛を叢生する。果実は卵形~狭卵だ円形で長さ1、5~2cmの液果、紅熟し、多くの種子がある。 ナガバクコはクコに似た樹形を呈し、葉はひ針形~長だ円状ひ針形、長さ2~3cm、幅4~6cmでやや肉質である。花は長さ1~2cm、花がくは通常2中裂し、花冠は淡紫紅色の漏斗状である。果実は球形~広だ円形で長さ0、8~2cm。紅熟し、ときには橙黄色のものがある。種子はクコより小さい、樹形あるいは樹冠は剪定や整枝により、さらには樹齢により多様な形態を示す。栽培化により生育環境の変化や優良系統の選抜が加わるため葉形や果形が変わり、葉長は10cmを超え、葉幅はクコで4cm、ナガバクコでは葉幅2cm、果実長は2cm程度と大型化する。 |
生薬名 | 枸杞子(クコシ)、枸杞葉(クコヨウ)、地骨皮(ジコッピ) |
生薬成分 | カロチノイド(zeaxanthin(果皮の紅色色素),physalien など)、 betaine、β-sitosterol、linoleic acid など |
用途 | 枸杞子:除風,補精気,益気の作用があり、虚労、心病に応用される 枸杞葉:血圧の低下作用などがありクコ茶にする 地骨皮:抗炎症作用、解熱作用など |
出典 | 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物総合情報データベース(http://mpdb.nibiohn.go.jp/) |