採取時期 |
6〜7月(開花時期) |
利用部位 |
茎・葉・花 |
利用方法 |
- 飲用
- 採取した茎・葉・花を水で洗い、陰干しにします。完全に乾燥したら、お好みで焙煎(フライパンなどで煎る)します。飲みやすくなり長く保存できます。乾燥または焙煎したものを、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。ただし、飲用期間には注意が必要です(注意すること参照)。血圧降下・排膿・抗炎症・鎮静作用に優れているといわれ、動脈硬化・高血圧の予防、便秘・肌荒れの改善、化膿止めなどに使われてきました。
- 食用
- においのきつい薬草は、乾燥したり熱を加えることでにおいが和らぐため、昔から炊いたり天ぷらなどにして食べられていたようです。
- 浴用
- あせも・にきび・肌荒れなどには、古くから、生葉や乾燥したものを四季を問わず使われていたようです。
- 塗用
- 茎・葉・花の煎じ液、焼酎に漬込んだ液を患部に塗ります。耳だれ・鼻水、あせも、にきび・吹き出物などに使われてきました。蒸留したものを、化粧水として使う方法もあります。
- 洗用
- 塗用と同じ液で患部を洗い清めます。目やに・蓄膿症・皮膚のかゆみ・炎症などの消毒に使われてきました。
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相性のよい薬草 |
- よもぎ
- 湿疹・かぶれ・あせも・肌荒れをおこしたときは、どくだみ・よもぎの乾燥したものを煎じて飲みます。乾燥したものをお風呂に入れて入浴するのも非常に効果的といわれています(熊本県熊本市東区戸島町)。きはだも追加すると効果が増すといわれています(熊本県球麻郡五木村)。浴用に、どくだみ・よもぎ・ゆきのした・桃の葉を使う地域もあり評判がよかったそうです。
- よもぎ+びわの葉 / いちぢく
- 痔が悪いとき(特に切れ痔)などには、どくだみ・よもぎ・びわの葉をすりつぶし、ドロドロになるまで煎じ込み、これを肛門に塗布すると非常に効果的と伝えられています(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)。その他、天草の本渡では、どくだみ・よもぎ・いちぢくの生の葉をすりつぶし、水またはお湯を少し入れて煮詰めたものを使うそうです(熊本県天草市)。
乾燥したものは粉末にして、水またはお湯を入れて煮詰めて使ってもよいようです。
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注意すること |
- 長く続けて飲まない
- 半年・1年・2年、場合によっては3年以上続けて飲んでいる人もいるようですが、長く続けて飲むと色々な弊害があるといわれています。目がかすむ・お腹が痛い・便秘がひどくなった・湿疹・かぶれ・あせも・肌荒れ・乾燥肌・頭痛・下痢・血圧の不安定などを訴える方が多くいたようです。現在も似た症状を訴える方に出会うことがあります。特に大都会に住んでいる方に多いようです。
先人たちはこのようなことがないように飲み方を研究していたようです。 1つ目は、1ヶ月飲んだら7日〜半月休み、どくだみを一旦体から切ることをすすめています。 2つ目は、よもぎや他の薬草を何種類か同時に飲むと弊害がないといわれています。 体質や体調などにも関係してきますので、長く飲み続けた方全員に当てはまるとはいえませんが、用心するにこしたことはありません。
- 妊娠中は飲まない
- 髪の毛や肌が白く、視力の低い子(先天性白皮症)が生まれることがあったそうです。そのため、用心した方がよいと伝えられています。
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