herb

だいず

学名
Glycine max
科名
マメ科
別名
じゃず豆(ジャズマメ)
昔から使われてきた利用効果
  • 循環機能
  • 肝機能
  • 健胃・消化促進
  • 美肌
  • 滋養強壮
  • 肥満予防

民間薬草研究家 井澤嵯壽のひと言

日本人との関わりは古く、縄文時代より存在が確認されており、五穀(米・麦・粟・稗・豆)の1つであり、節分の豆まきなどの祭礼にも重用されてきました。「畑の肉」とも称される優れた栄養食品であり、長期保存や有毒成分除去という目的で、焙煎・発酵・加熱など色々な加工が幾度となく試されてきた、和食文化の根幹を支える食材です。

利用情報

採取時期 8月下旬〜10月
利用部位 実(豆)
利用方法
  • 飲用
    乾燥した実(豆)を焙煎(フライパンなどで煎る)します。お茶や粉末(きな粉)にしてお湯で溶き、お好みで黒糖やはちみつを加えて飲みます。抗コレステロール・抗酸化・健胃作用に優れているといわれ、動脈硬化の予防、肝機能の改善、ダイエットに使われてきました。また、疲労回復、貧血の改善、美肌づくりにも効果が期待できます。
  • 食用
    日本人は古来より色々な食べ方を生み出してきました。生育段階で食品にする、もやしや枝豆。完熟した大豆は、搾って大豆油、焙煎・粉砕してきな粉、発酵して醤油・味噌・納豆、浸水・加熱して豆乳・湯葉・豆腐などに加工。さらにもう一手間加えて、油揚げ・凍み(高野)豆腐・豆腐ようなど、多種多彩です。
  • 塗用
    きな粉・牛乳・昆布・アロエを混ぜてパックすると、肌荒れが和らぎます。
相性のよい薬草
  • よもぎ
    よもぎは血液浄化作用に優れいているといわれ、動脈硬化・肥満の予防、肝機能の改善に対して相乗効果が期待できます。
  • 海藻類
    豆に含まれる毒素を中和しつつ、腎機能回復への相乗効果が期待できます。
注意すること
  • 生・半生の豆は厳禁
    豆類に毒性が含まれていることは以外と知られていません。生豆や加熱不十分の豆は食べないようにしましょう。腹痛・嘔吐・下痢などを起こすことがあります。加熱・焙煎・発酵など必ず加工してください。海藻(昆布・ひじき・海草など)と一緒に煮ると毒素が中和できます。和食に豆と海藻の組み合わせが多いのも納得です。
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基本情報

生態的特徴 一年草作物で、栽培の起源は古く、東南アジア原産。
  • 国内分布:
    全国
  • 生育場所:
    栽培
  • 開花時期:
    7〜8月
形態的特徴 高さ30〜40cm。葉は3出複葉で互生。花は蝶形で束状につけ、長さ約5cmのさやを実らす。蔓性のもの、種子が黒・茶・緑など品種が多い。
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