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よもぎの収穫

6/1 月曜日

阿蘇薬草園の主役、よもぎの収穫の季節です。

 

今年は5月に入ってもあまり気温が上がりませんでしたので、5月中旬から収穫が始まりました。
春に芽吹いてから、ゆっくりゆっくり育った1番よもぎです。
春1番よもぎは、香りが高く、瑞々しく、1番美しい頃に、柔らかい先端だけを摘んでいきます。
1番美味しい旬のよもぎです。
薬草摘みの農家さんに「今年のよもぎは最高」のお言葉をいただきました。

今年も波野の薬草摘みの農家さんと、よもぎの収穫を楽しみにしていただいた皆さまに、ご協力いただきました。とてもありがたいご縁です。

今年のよもぎはゆっくり大きく育ちました。
膝ぐらいの高さのものから、腰のあたりまで大きく育ったものは、収穫しやすいそうです。

実は薬草園の畑のよもぎは、成長がさらにゆっくりで、なかなか収穫できませんでした。
この「最高のよもぎ」は、農家さんが見つけてくださり、ご縁がつながりました。
さらにこの1番美しい時に、薬草摘みに来てくださった方々とも、ご縁が広がり、ぴったりのタイミングで、収穫ができることになりました。
自然とつながる「ご縁」に感謝です。

日頃から身近なよもぎの力をいただいていらっしゃる皆さまです。
収穫の間、摘んだよもぎを頭にのせておくと、バテないんだそうです。
さらに、「血止め」の効果があるそうで、カマを研いでいるときにあたってしまった傷に、よもぎをつけてみられて、痛みが取れたそうです。

よもぎは、葉の裏側が白い綿毛なっていますが(これがモグサになります)、収穫する時、この綿毛が鼻をくすぐります。
今日の収穫は雨が降りそうな曇り空で、午前中の方が湿度が高く、時間帯や天候で、よもぎがしっとりした状態でしたら、鼻がむずむずすることなく、作業できました。
また、その白い色は、収穫した時に他の草が混じっていないかの確認にも使われ、裏返すとすぐわかるんだそうです。

よもぎを摘む時には、きれいな状態を観ながら、ひとつひとつカマで手摘みします。
火山灰でヤケてしまった葉や、虫がいるところは、ゆすって収穫されてました。
大変な作業ですが、同じ腰にくる作業と比較すると、よもぎの香りのお陰でしょうか、疲れても清々しい気分で作業できるとのことです。

今年のよもぎの収穫は、あと数日で終了となります。日々、成長していくよもぎはの1番いい状態の終わりに近づいています。

↓↓今年、ご協力いただいた収穫隊の皆様です!

とても丁寧に手摘みしていただき、たくさんのよもぎを加工する事ができました。

 

収穫されたよもぎは、すぐに工場へ運ばれて、洗浄−カット−乾燥されて、
美味しい新よもぎになりました。この後焙煎してお茶になります。

 

さて、今年のよもぎの成長がゆっくりとなりましたのも、
今年の初夏は、少し長いと感じませんでしょうか?
自然に寄り添う暦の旧暦では、旧4月〜6月(4/23〜8/18)が「夏」になりますが、
今年は「閏4月」(5/23〜6/20)が入り、「夏」が4ヶ月になります。
まだ梅雨に入る前に、閏4月が入りましたので、過ごしやすい初夏が、緑あざやかな季節が続いております。

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