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ひゅうがとうき[日向当帰]

ひゅうがとうき

学名
Angelica. Furcijuga. Kitagawa
科名
セリ科
別名
日本山人参(ニホンヤマニンジン)・山人参(ヤマニンジン)・ウヅ
昔から使われてきた利用効果
  • 肝機能
  • 利尿
  • 鎮静
  • 滋養強壮

10月初旬の採取時期の葉

10月初旬の採取時期の葉

民間薬草研究家 井澤敏のひと言

大分県南部・熊本県阿蘇地方・宮崎県北部にかけて山間部の限られた地域にのみ自生し、野生のものは滅危惧種に指定されています。効能の高さから薩摩藩では「神の草」と呼ばれ、門外不出の秘草として珍重されたそうです。戦後、人工栽培が成功し、宮崎県では「日本山人参」と名付けられ、本格的な人工栽培の研究が始まり、健康食品などの原料として注目されるようになりました。大学や研究グループが多くの研究成果を発表し、今では根の部分が医薬品に指定されています。

利用情報

採取時期 9月下旬〜11月上旬
利用部位 茎・葉
利用方法
  • 飲用
    採取した葉を水で洗い、陰干しにします。完全に乾燥したら、焙煎(フライパンなどで煎る)し、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。抗ストレス・抗酸化作用に優れているといわれ、性機能の改善、肝臓病・糖尿病の予防に使われてきました。苦みが気になる方は、はちみつなどを入れて飲むと、疲労回復の相乗効果が期待できます。
  • 食用
    茎は皮をむいて細かく刻み、葉は食べやすい大きさに切り、生野菜に少量混ぜてサラダにして食べます。
  • 浴用
    生か乾燥した茎・葉を、よもぎと一緒に煎じます。約1Lの煎じ液をお風呂に入れます。ストレス解消・疲労回復に使われてきました。私も以前、心的ストレスで体力が低下した際は、これに浸かって落ち着きました。
相性のよい薬草 よもぎ・とうもろこしのひげ・かきどおし・またたび
注意すること
  • 「いぬとうき」とは違う
    「いぬとうき」と混同されますが別の植物です。日本山人参と名付けられた当時、この2種類には明確な区分がありませんでした。その後、検証が重ねられ、自生している地域、姿形、そして含有成分が異なることから、日本山人参は「ひゅうがとうき」であると結論が出されました。
    現状、健康食品やサプリメントの中には、区別をしていなかったり、間違えている場合があるようです。購入する前に確認することをおすすめします。
  • 医薬品
    根の部分は医薬品に指定されており、通常販売はできません。
  • ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤敏の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
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基本情報

生態的特徴 多年生植物
  • 国内分布:
    九州(高千穂を中心とする宮崎県北部〜大分県南部)
  • 生育場所:
    気温差が激しい山地の日陰
  • 開花時期:
    なし
形態的特徴 高さ約2m。3年目に親株が開花・結実し、その年の冬にはかれる為、3年以上は育ちません。そのため、収穫業は枯れる前の10月~11月頃に行われます。翌年には1~2年ものの株が成長します。
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