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なたまめ[鉈豆・刀豆]

なたまめ

学名
Canavalia gladiata (Jacq.) DC.
科名
マメ科
別名
刀豆(タチマメ)・帯刀(タテハキ)・タチワケ・タチワキ・タチワギ
昔から使われてきた利用効果
  • 腎機能
  • 消炎
  • 俳膿
  • 口腔ケア

9月中旬の白なた豆畑

9月中旬の白なた豆畑

採取時期前の小ぶりなさや

採取時期前の小ぶりなさや

根切をして立ち枯れさせた後、さやごと採取

根切をして立ち枯れさせた後、さやごと採取

さやを開くと綿に包まれた白い大きな種子が並ぶ

さやを開くと綿に包まれた白い大きな種子が並ぶ

種子は長さ約3cm

種子は長さ約3cm

民間薬草研究家 井澤敏のひと言

熊本では太刀に似ていることから「タチワケ」と呼ばれていました。古くから膿を出す妙薬として知られています。日本には江戸時代に伝来したといわれ、マメ科の中でも最大級の実(さや・豆)がつきます。馴染みがないと思われる方も多いですが、福神漬けの7種野菜の1つであり、最近は健康茶として人気があります。

利用情報

採取時期 8月中旬〜10月下旬(霜が降りる前まで)
利用部位 根・茎(つる)・葉・花・実(さや・豆)
利用方法
  • 飲用
    採取したら水で洗い、根・茎(つる)・実(さや・豆)は天日干し、葉・花は陰干しにします。完全に乾燥したら使いやすい大きさに刻み、お好みで焙煎(フライパンなどで煎る)します。飲みやすくなり長く保存できます。乾燥または焙煎したものを、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。排膿・抗炎症・鎮静作用に優れているといわれ、蓄膿症・歯槽膿漏の改善、口臭対策、腎臓病の予防に使われてきました。
  • 食用
    間引きしたものなどの若い実(さや・豆)は、野菜として、胡麻油醤油のおひたし・漬物・汁物の具などに使います。シャキシャキ感が癖になる美味しさです。
  • 塗用
    乾燥した茎(つる)・葉・実(さや・豆)を粉末にして、水またはぬるま湯に溶いて歯茎に塗ります。口臭の改善、歯肉炎・歯周炎などの歯周病に使われてきました。
  • 洗用
    乾燥した茎(つる)・葉・実(さや・豆)を煎じて、化膿している部分を洗います。化膿性のできもの・傷の消炎に使われてきました。
相性のよい薬草
  • よもぎ
    よもぎは殺菌・止血作用に優れているといわれ、化膿の症状に対して相乗効果が期待できます。
  • 海藻類
    豆に含まれる毒素を中和しつつ、腎機能回復への相乗効果が期待できます。
注意すること
  • 生・半生の豆は厳禁
    豆類に毒性が含まれていることは以外と知られていません。生豆や加熱不十分の豆は食べないようにしましょう。腹痛・嘔吐・下痢などを起こすことがあります。加熱・焙煎・発酵など必ず加工してください。海藻(昆布・ひじき・海草など)と一緒に煮ると毒素が中和できます。和食に豆と海藻の組み合わせが多いのも納得です。
  • ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤敏の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
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基本情報

生態的特徴 蔓性一年草
  • 国内分布:
    中国、四国、九州
  • 生育場所:
    栽培
  • 開花時期:
形態的特徴 葉は長い柄のある複葉3組の小葉。夏、葉の脇から長い柄を出して淡紅紫色~白色の大型の蝶形花を総状につける。実のさやは扁形で長く大きな刀状で湾曲し、30〜50cmほどになる。種子は長さ3cmくらいの円形で、種皮は淡紅色〜白色。
生薬名 刀豆(トウズ)
生薬成分 タンパク質のグロブリン系、カナバリン、コンカナバリンA,Bなど
用途 血液浄化、血行促進、排膿、消炎
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