herb

くまざさ[隈笹・熊笹]

くまざさ

学名
Sasa veitchii (Ruprecht) Makino et Shibata
科名
イネ科
昔から使われてきた利用効果
  • 循環機能
  • 利尿
  • 健胃・消化促進
  • 抗菌
  • 滋養強壮

5月下旬の葉は色鮮やかな緑色

5月下旬の葉は色鮮やかな緑色

9月に入り葉の色がくすみ始める

9月に入り葉の色がくすみ始める

冬には縁辺が枯れ白い隈取りができる

冬には縁辺が枯れ白い隈取りができる

民間薬草研究家 井澤嵯壽のひと言

くまざさは、昔から防腐、殺菌効果に優れいていると言い伝えられており、味噌づくりやおにぎりに巻くなど生活の中でもよく利用されてきた薬草です。クセがなくのみやすい味わいで、他の薬草とブレンドするとまろやかな味わいになるのがくまざさの魅力の一つでもあります。

この薬草を使ったオススメ商品

利用情報

採取時期 1月〜12月(通年)
利用部位 葉(ささ)
利用方法
  • 飲用
    採取した葉(ささ)を水で洗い、陰干しにします。完全に乾燥したら、お好みで焙煎(フライパンなどで煎る)します。飲みやすくなり長く保存できます。乾燥または焙煎したものを、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。血圧降下・解毒・健胃作用に優れているといわれ、高血圧・糖尿病の予防、疲労回復などに使われてきました。
  • 食用
    私の場合、芽出しの頃のくまざさの芽を茹でて食べるのが好きです。また、防腐効果があるため、昔から、ちまき・笹餅・まんじゅう・いきなり団子などを包んで蒸したりする材料に利用されてきました。
  • 浴用
    よもぎ・どくだみと一緒に煎じます。約1.8Lの煎じ液をお風呂に入れます。肌荒れ改善・美肌づくりに使われてきました。
  • 塗用
    昔は、止血や山で怪我をしたときの緊急処置として、くまざさや他の竹の笹で、患部に巻き付けたり、貼ったりして使っていました。
  • 洗用
    殺菌効果を利用して、生の葉(ささ)を煎じた液を、洗濯に使っていました。
相性のよい薬草 よもぎ・びわの葉・桑の葉・どくだみ
  • ※ 本サイトの情報は、阿蘇薬草園創業者の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた民間薬草の使い方を収集し、実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
  • ※ 本サイトの記述に基づいて利用される場合は、すべて自己責任の上でご利用ください。事故やトラブルに関しての責任は一切負いかねますので予めご了承ください。
  • ※ 不安な方や症状がひどい方は専門医の診察を受け、通院されている方は必ず担当医にご相談の上でご利用ください。

基本情報

生態的特徴 原名亜種の原産は京都であるとされるが、非常に変異が多い。
  • 国内分布:
    北海道、本州、四国、九州
  • 生育場所:
    山地
  • 開花時期:
    なし
形態的特徴 高さ約1m。幹は細く強靭。葉は長さが20cmを越え、幅は4〜5cm。新葉は緑色だが、秋、縁辺が枯れて白変し隈取りになる。
image
読み込み中