(花に見える白色部分は花弁ではない)
古くは之布岐(シブキ)と呼ばれ、江戸時代中期頃から「毒を矯める・止める」から「どくだめ」、それが変化して「どくだみ」となったようです。私のまわりでは、「毒下し」「吸い出し薬」と呼ばれ、お腹の調子が悪いとき、化膿したときなどに使われてきました。また、野や山での治療法としても伝えられています。
この薬草を使ったオススメ商品
利用情報
採取時期 | 6〜7月(開花時期) |
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利用部位 | 茎・葉・花 |
利用方法 |
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相性のよい薬草 |
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注意すること |
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薬草の徒然日記
ジャパニーズハーブ ベリーグッド!
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基本情報
生態的特徴 |
夏緑性多年生草本で、株全体に特有のにおいを有す。
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形態的特徴 | 高さ20~80cm。地下茎(根茎)は白色の円柱形で横に這い、節部から細根を出す。葉は長柄を有し、葉身は広卵状心臓形、基部は心形、鋭先頭、長さ3~8cm、全縁、上面は青味を帯びた暗緑色、下面は白緑色、互生、茎とともにしばしば紅紫色を帯びる。托葉は鈍頭、葉柄下部に合着。花は穂状花序で頂生または腋生、花序は長さ1~3cm、無花被の多数の小花で形成、下部に花弁状の長さ約2cmの白色の総苞片を通常4枚つける。果実は蒴果でやや球形。 |
生薬名 | 十薬・重薬(ジュウヤク) |
生薬成分 | フラボノイド(quercitrin / isoquercitrin / afzeri)、<br>芳香族アルデヒド(decanoylacetaldehyde / laurilaldehyde)、カリウム塩 |
用途 | ほとんど民間的に使用される。乾燥物は緩下剤、利尿剤として煎用され、生植物またはあぶったものは、膿瘍、創傷などに用いる。 |
出典 | 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物総合情報データベース(http://mpdb.nibiohn.go.jp/) |