herb

びわ

学名
Eriobotrya japonica Lindl.
科名
バラ科
昔から使われてきた利用効果
  • 利尿
  • 下痢止め
  • 消炎
  • 鎮痛

6月初旬の葉

6月初旬の葉

5月上旬から果実が姿を現す

5月上旬から果実が姿を現す

果実は枝先に密集してつく

果実は枝先に密集してつく

6月下旬には果実が黄橙色に熟す

6月下旬には果実が黄橙色に熟す

民間薬草研究家 井澤敏のひと言

びわは温暖を好む植物で、何処にでもあるわけではなく、昔から珍重されました。温暖な気候の地域では、よもぎと同等の「薬草薬木の王様」と呼ばれ、実は生食に、葉はびわ茶、浴用、かゆみや虫さされに塗る、モグサのようにお灸として、多種多様に使われ愛されてきました。

利用情報

採取時期 葉:8〜9月、実:5〜6月
利用部位 葉・実
利用方法
  • 飲用
    採取した葉を水で洗い(裏側の綿毛をできるだけ取る)、3〜10mmの大きさに刻み、陰干しにします。完全に乾燥したら、お好みで焙煎(フライパンなどで煎る)します。手でつぶれる程度が目安です。飲みやすくなり長く保存できます。乾燥または焙煎したものを、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。利尿・解毒・鎮静作用に優れているといわれ、下痢止め、慢性的な身体の痛み緩和に使われてきました。
  • 食用
    実は生食の他に、ジャムや菓子類の餡(果肉に三温糖を加え水分を抜く)やトッピングに使います。
  • 浴用
    乾燥葉を布袋などに詰め、お風呂に入れます(びわ湯)。湿疹・かぶれ・あせもの改善に使われてきました。我が家では、子供があせもでかゆそうなとき、行水の要領で水遊びをさせます。
  • 塗用
    乾燥葉の煎じ液を患部に塗ります。湿疹・かぶれ・あせもの改善に使われてきました。
  • 洗用
    乾燥葉の煎じ液で、かゆみのある部分を集中的に洗い清めます。頭皮のかゆみ・ふけには洗髪、肌荒れには洗顔、手足の荒れには手湯・足湯がおすすめです。
相性のよい薬草
  • よもぎ+またたびの実
    神経痛・リウマチ・肩こり・腰痛などで体が痛むときは、びわの葉・よもぎ・またたびの実(虫癭果と呼ばれるデコボコした形状)の乾燥したものを一緒に煎じて飲むと痛みが軽くなるといわれています。また、これらを焼酎に漬込んでできた液体を湿布にしたり、塗布することで痛みを和らげていたそうです(宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町、熊本県阿蘇郡南阿蘇村)。
  • よもぎ+どくだみ
    痔が悪いとき(特に切れ痔)などには、びわの葉・よもぎ・どくだみをすりつぶし、ドロドロになるまで煎じ込み、これを肛門に塗布すると非常に効果的と伝えられています(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)。乾燥したものは粉末にして、水またはお湯を入れて煮詰めて使ってもよいようです。
  • ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤敏の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
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基本情報

生態的特徴 常緑高木で、野生種は少しあるがほとんどが栽培。
  • 国内分布:
    本州南部、四国、九州
  • 生育場所:
    栽培
  • 開花時期:
    11〜2月
形態的特徴 高さ約10m。葉は枝先に密生し、長さ15〜20cm、長楕円形で厚くて堅い革質。表面は深緑色で光沢があり、裏面には淡褐色の綿毛が一面に密生しているため薄緑色。11月頃、帯黄白色の佳香ある小花を開き、翌年初夏、果実を結ぶ。果実は黄橙〜黄白色で食用。
生薬名 枇杷葉(ビワヨウ)
生薬成分 トリテルペノイド(ursolic acid, oleanolic acid,2α-hydroxyoleanolic-acid-methyl-esterなど)、精油(transnerolidolなど)、amygdalin、糖類、タンニン、有機酸など
用途 消炎、鎮吐、排膿
出典 生薬名〜用途:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 薬用植物総合情報データベース(http://mpdb.nibiohn.go.jp/
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