blog

カテゴリ

  • 井澤敏の薬草小話

渋柿の苦い思い出・甘柿の作り方

柿の話題になると必ずといっていいほど、小学校1年の秋頃を思い出します。
通学路の畑の畦道に大きな柿の木があり、秋には柿の実がたわわに実っていました。学校帰りに私と友達は、この柿の実が欲しくてたまりません。そこで、木登りができない友達には柿の木の下にいてもらい、木登りの得意な私がスルスルと柿の木に登り、枝先の柿の実をもぎ取ろうとした時でした。

柿の木の持ち主のおじさんが通りがかり、「こら!何ばしよっとか!また黙ってぬすど(盗人)しよる!」と怒られて、その瞬間に柿の木が折れ、づっこけてデングリ返ってしまいました。痛くて涙をボロボロこぼしながら起き上がったら、友達はスタコラサッサと走って逃げて行ってしまい、とても腹が立って怒ったことを鮮明に思い出し、苦笑いすることがあります。ちなみに、柿の木から落ち腰を強く打ったことで痛みのために学校を3日ほど休んだことは苦い思い出です。

柿をとる

柿の木の持ち主のおじさん宅では、この柿の実を収穫し、「つるし柿」にして12月まで縁側に吊るして正月用にしていましたから、怒られるのは当たり前のことですよね。
渋柿を甘柿に変える方法のひとつが「つるし柿」ですが、今ではあまり見られなくなりました。
そこで、私が知っている甘柿の作り方を4つご紹介します。

①あおし柿(湯抜き)
「あおし」は熊本弁で、おばあちゃん達が昔からやっていた湯抜きする方法です。約42℃(お風呂の温度ぐらい)のお湯を沸かし、この中に渋柿を入れて半日(12時間)~1日(24時間)浸けると、不思議と甘柿に変身して直ぐに食べられます。

②つるし柿(干し柿)
渋柿のヘタとヘタのツルをそのまま残して渋柿の皮を剥き、縁側など風通しの良い場所にヒモなどで吊るします。時々、手で揉んで柔らかくし、完全に干し上げます。

③果物と渋柿を一緒に入れる
大きなビニール袋にリンゴやバナナと一緒に渋柿を入れ、空気が抜けないようにきつく縛り(時間が経つとパンパンに膨れます)、5~7日間そのままにしておきます。リンゴ1個・バナナ1本につき、渋柿5~6個が目安です。

④焼酎を渋柿のヘタにつける
茶碗に焼酎(35℃)を3分の1ほど入れ渋柿のヘタを下に向けて浸けるか、焼酎を渋柿のヘタに塗り付けたものを、大きなビニール袋に入れ、空気をしっかり抜いて袋を縛ります。段ボールや毛布で包み、7~10日間そのままにしておきます。注意することは、ビニール袋に穴があかないように、渋柿のヘタのツルはヘタの付け根からハサミで切り取りましょう。

私のお奨めは、一番簡単にできる①あおし柿です。
これからの季節、ぜひお試しください。

image
読み込み中