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  • 井澤敏の薬草小話

復員兵の疥癬退治に大活躍

私は蕁麻疹(じんましん)や水虫の痒み・喘息の咳に悩まされていましたが、『かきどおし』を生のまま水筒などに入れ熱湯を注いだものを持ち歩き、患部をそれでよく洗っていました。今ではお陰様で克服できました。
このような使い方を思いついたのは、私の4・5歳頃の記憶に由来します。

かきどおし

第二次世界大戦が終わった昭和22・23年頃、私の叔父が戦争から帰ってきましたが、当時は「死して日本を守る」が兵隊さんの合言葉だったようで、生きて帰って来たのを恥と感じてか直接家には入らず、蔵の後ろに隠れていました。私の祖母はそんな我が息子を見つけると直ぐに家に引き入れました。

そして、叔父の軍服にはノミ・シラミが湧き、皮膚には疥癬(かいせん:ダニが寄生する皮膚病)ができているのを見て、「何だこれは、早よ服ば脱げ!」と言ってさっさと脱がせると、まずは井戸水の入ったドラム缶に軍服を入れ、薪に火をつけて湯を沸かし、熱湯でノミ・シラミを退治し、それらをキレイにすくい取りました。

次に、鍋で煎じた『かきどおし』をそのドラム缶にまるごと入れて薬草風呂をつくり、叔父を浸からせて疥癬退治をしたのです。私は疥癬について何も知らないまま、その様子をただジッと見つめていました。

翌日、叔父はノミ・シラミ・疥癬の痒みから解放されたようでしたが、人の気配を感じると直ぐに家や木の陰に隠れていました。それから4・5日の間、同じ様にドラム缶の薬草風呂騒動が続いた後、叔父の体から疥癬の痕が薄くなり、痒みも治まったのか、隠れる回数が少なくなりました。しかし、何時もビクビクしてうづくまっていたのを子供ながらに覚えています。当時その様子は不思議でなりませんでしたが、今思うと遣り切れない気持ちになります。

薬草ちらし寿司セット

私は今回の話のような色々なエピソードの中で、薬草についての効能効果の知識も自然と身についていったように思えます。特に『かきどおし』は昔のエピソードが新鮮に私の脳に思い浮かぶことが多く、また、日本の薬草の中でも香りが爽やかで、どくだみのような強烈なクセもなく、洋ハーブの感覚で使うことができることから、阿蘇とうきび(とうもろこし)・よもぎに次いで、よく薬草料理にも取り入れています。

祖母の薬草知識の深さもさることながらその使い方もダイナミックで、今更ながら感嘆し、自らを奮い立たされ意欲を駆り立たされる今日です。

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