herb

とちゅう

学名
Eucommia ulmoides
科名
トチュウ科
別名
杜仲(ハイマユミ)
昔から使われてきた利用効果
  • 循環機能
  • 利尿
  • 便通
  • 滋養強壮
  • 肥満予防

8月中旬のとちゅうの木

8月中旬のとちゅうの木

飲用には葉を採取する

飲用には葉を採取する

民間薬草研究家 井澤嵯壽のひと言

中国では5千年以上もの昔から「幻の薬木・仙木」として、王侯貴族の間でも珍重され別格の扱いをされていたようです。阿蘇薬草園では、苗木を中国から取り寄せ植樹しました。今では立派な大木になり、商品の原料として収穫しています。平成28年熊本地震で、半分が土に埋まってしまったのがとても残念です。

利用情報

採取時期 初夏
利用部位
利用方法
  • 飲用
    採取した葉を水で洗い、陰干しにします。完全に乾燥したら、焙煎(フライパンなどで煎る)し、薬缶で煎じるか急須に淹れて、お茶として飲みます。生葉を煎じて飲んでも大丈夫です。抗コレステロール・利尿・整腸作用に優れているといわれ、高血圧の予防、ダイエット、むくみ・便秘の改善、滋養強壮に使われてきました。
相性のよい薬草
  • よもぎ/とうもろこしのひげ/すぎな/かきどおし/おおばこ/どくだみ
    とちゅうの効能を邪魔しない、利尿作用の高い薬草を加えます。熊本のお年寄りの知恵で、家伝・秘伝の使い方を教えていただきました。
注意すること
  • 医薬品
    樹皮の部分は医薬品に指定されており、通常販売はできません。
  • ※ 本サイトの情報は、民間薬草研究家・井澤嵯壽の幼少時代からの経験や、熊本を中心に語り継がれてきた家伝・秘伝を収集し実践した内容をもとに、現代に合わせてわかりやすく編集したものを掲載しています。
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薬草の徒然日記

漢方生薬の老舗ヤマダ薬研さんとの出会い

『とちゅう(杜仲)』との関わりは、阿蘇薬草園を開園して間もない頃、熊本市にある鶴屋百貨店の物産展に出店した際に、株式会社ヤマダ薬研(大阪で漢方・生薬一筋85年の老舗)さんとの出会いから始まりました。 当時、薬草の評価や知…続きを読む

基本情報

生態的特徴 中国原産の落葉高木で、一科一属一種の、世界でも珍しい樹木。
  • 国内分布:
    本州、九州
  • 生育場所:
    栽培
  • 開花時期:
形態的特徴 高さ約20m。葉は互生し、楕円形で先端と基部が尖っている。雌雄異株で、春に白色の小花が咲く。樹皮は暗褐色で、白色のゴム質乳液を含む。
生薬名 杜仲(トチュウ)
生薬成分 グルタペルカというゴム質、ビタミンC、有機酸など
用途 降圧、滋養、強壮、鎮痛、補肝腎、強筋骨、安胎、利尿
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